『真怨霊戦記』
SUPER CD-ROM2 / 1995年9月22日発売 / フジコム
1988年にスタジオWINGがPC-88等で発売したホラーアドベンチャーゲーム『怨霊戦記』のリメイク版。
原作は当時「ホントに怖い」と言わせた程の名作だったが、PC-Engine版ではグラフィックが取り込み画像になり、マシンの表示性能のせいで画質は荒いが結果として一層不気味な感じを作り出していて逆に迫力が増している。また、PC-Engineの内蔵音源(波形メモリ音源)を一切使用せず、BGMまでもわざわざADPCMでストリーミング再生している。
ストーリー展開も面白く、中盤で起きる大惨事をきっかけにして、舞台である宮寺市が段々と怨霊に占領されていき、プレーヤーの行動範囲が狭まっていく様子はまさに手に汗握る展開である。
PC-Engine末期にひっそりと発売された、まさに埋もれた名作と言える。是非探し出して愉しんでみて欲しい。
なお、本作の発売後にWindowsでも発売されたのだが、こちらは従来のアドベンチャーゲームスタイルではなく、何故か所謂サウンドノベルゲームスタイルに改変されている。
『怨霊戦記』PC-88, MSX2, FM77, PC-98 / 1988年9月発売 (PC-88版) / ソフトスタジオWING
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<関連サイト>
スタジオWING
(2018年11月28日 記事修正)
(2019年8月26日 記事修正)
(2019年9月2日 記事修正)
(2019年10月23日 記事修正)
(2022年12月9日 記事修正)
[初出: 別冊 ケイゴノウォッチャー - PC-Engineの思い出]