お久しぶりです。
さて今回は突然PlayStation 2の『michigan』のレビュー。
本作のテーマは“モラル”。プレイヤーはテレビカメラマンとなり、音声スタッフとレポーターの3人で、謎の霧に包まれたシカゴの街を取材するのだが、その途中に街の人々やレポーターが命の危険に晒される時がある。さぁ果たしてあなたは撮影を止めて救出するか、はたまた死に行く様を撮り続けるか……まぁそんな感じのゲーム。ゲームは常にプレイヤーが撮影しているビデオカメラの視点で繰り広げられる為、FPS(First Parson Shooting)ならぬFPA(First Parson Adventure)と言うべきか。
企画コンセプトも面白そうだし、公式サイトでのプロモムービーを見てかなり期待していたのだが、実際にプレイしてみるとガックリしてしまった。
実は肝心のスプラッタシーンが殆どムービー。しかも尻切れトンボ。ゲーム中でのレポーターの死に方もパタっと倒れるだけ(流血も無し)のチープさ。なにそれ。もっとグチャグチャのドロドロを期待していたのでガックリ。
ゲーム自体も半リアルタイムで行われるので、肝心のイベント(フラグ)が起きるポイントをキチっと覚えて急いで行かないといけないし、そのポイントにカーソルが当たる判定も結構厳しく、少々のアナログコントローラーさばきも必要とするので、難易度は高め。ぼやっとしていると重要なフラグは立たないし、モンスターとの戦闘時もレポーターを殺しかねない。階段でレポーターを突き落とそうとすると空中浮遊してしまうという仕様のミス(?)もあった。
はっきり言って物足りない。パソコンとかで18禁指定にしてグチャグチャのドロドロのエロエロ(笑)にして欲しかったな。もっと海外のゲームでもやって勉強しなさいなと思った。
ところで昔ゲーム雑誌のコラムで“クソゲーの見分け方”なるものを読んだ事がある。そこには「広告やパッケージにゲーム画面写真が無く、イメージ画像しか載っていないゲームはクソゲー」と書かれていた。このゲームのパッケージにはゲーム画面写真は無く、ムービーシーンの画像写真しか載っていない。今更ながらにあの記事もあながち言い過ぎではないよなぁとつくづく思ったのであった。
michigan
- メーカー:スパイク
- 発売日:2004/08/05
- 対応機種:PlayStation 2
<関連サイト>
『michigan』 公式サイト