2003/08/14

第2の母?

 今日、仕事先ですごく親しくしてくれていた一人の女性が亡くなった。

 前日に会社の目の前の道路で、社屋から少し離れた駐車場に向かう途中、自動車に撥ねられたのだ。相手は運転中、携帯電話を弄っていて完全なる前方不注意。人を轢くまで全く気付かなかったらしい。事故発生直後の現場を見てはいたのだが、遠くから見ただけだったので、まさか彼女だとは思っていなかった。

 そして今日。会社に向かう途中に現場を見たら花が添えられていたので「まさか」と思い社員達に訊いたもののみんな口を開こうとしない。そして全従業員が招集されて開かれた昼礼にてその不幸が伝えられた。

 私達の職場はとても空気が重かった。それもそのはずで、事故が発生した日は、みんな大した事ないとタカをくくって馬鹿にしていたからだ。
毎日、とにかく彼女とふざけあいながらも、正直な意見をぶつけ合いながら仕事をし、大袈裟ながら“第2の母”と思えるまで慕っていたので、未だに信じられない。とにかくアテにしていた私にとっては周りの人達よりもショックは大きかった。しかし、これからは彼女のこれまでの意見を尊重しつつ、仕事をこなしていこうと思う。

 彼女のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

[初出: 別冊 ケイゴノウォッチャー - ひとこと]