みくにみくにみくにぃぃぃっ!!!!
さて、4月28日(注1)は何の日だったか知ってますか?そう、下川みくにファーストシングル『BELIEVER ~旅立ちの歌~』の発売日なのでした!皆、買ったかな?…買ってない?買え。買え買え買え買え!!!!
その日、池袋サンシャインシティの噴水広場で下川みくにちゃんのソロデビューイベントがあったのだ!もちろん行きましたよ。ではこれからお話しましょう――。
待ちに待った4月28日。午前9時30分。家を出て電車に乗り込む。ま、時間はたっぷりあるのでアキバに行こう(注2)と思い、アキバまでの切符を買う。
アキバに着いたのは午後12時頃。平日だってのに混み混み。ソフマップシカゴ店で『ミラージュ・スペシャルボックス』(注3)を購入する。これからみくにちゃんに逢うってぇのに、なにエロゲー買ってんだよコイツは(注4)。
午後1時。まだ時間あるなとブラブラしていると、急に嫌な予感がして(注5)、急いで山手線に飛び乗る。
午後1時30分。池袋東口到着。サンシャインはどこだぁ!と地図を見る。…やば!反対側だ!(注6)
急いで西口に向かう。また地図を見る。ええっと、こう行ってこうか。よし!急ごう!…そういう時って、何か周りの急いでいる奴は全員敵に見えちゃうんだよね(注7)。「午後6時まで時間あるからさ」とか話している奴なんか見た時にはもう…。
散々迷った挙句、サンシャイン到着。噴水広場はどこだ!とまた地図を見る。また散々迷って大幅タイムロスしながらも噴水広場到着。と、そこには張り紙が。
『下川みくにイベントについて
(中略)詳しくは噴水広場裏の張り紙を見て下さい。』
噴水広場の裏に行ってみると、そこでみくにちゃんのCDを売っていた。どうやらCDを買うと整理券を貰えるらしい。と、そこで重大な事が発覚した。それは『握手会』。なんと、みくにちゃんと握手できるのだ!ヤッホー!早速CDを買う。番号は…195番……あ、危ねぇ(注8)。
とにかく。これでみくにちゃんに一歩近づいたぞ!で、イベント参加者の集合は午後4時30分だったので、時間が余った僕はナンジャタウンに行く事にした。
入場料1,600円を払い中へ。テーマパークだから高いのは仕方ないのかな…と思いながらも中をウロウロする。テーマパークなので、アトラクション毎にお金を払う必要がある。かと言って1日フリーパスを買って遊ぶほど時間ないしね。
と、ビデオゲームコーナーを発見。平日なので人があまりいない。よしチャンスだ!と思い僕が向かったのは…『Dance Dance Revolution』。一回やってみたかったんだよね。…なかなか面白い。僕は『beatmania』、『pop'n music』をやった事があるので、すんなりハマれた。周囲に人がいないので4回ぐらいやっちゃった(注9)。
そんなこんなで時間は午後3時30分。ちょっと早いけどもう行くか。ここにいても金使うだけだし。
集合場所に行ってみると、既に数十人集まっていた。皆やる事ないんだな(注10)。午後4時30分。ポニーキャニオンのスタッフがやって来た。遂に会場に入れるらしい。会場に入ると、見た事ある顔がチラホラ…そう、『DAIBAッテキ!!』、『DAIBAクシンGOLD』に毎回客席にいるあのヲタクどもだ。どうやら先頭集団らしい。で、あいつは?…やはり来たか。『あいつ』とは、“いもっちょ”とかいう奴の事。『DAIBAッテキ!!』の頃から毎回客席にいて、いつも盛り上がっている。彼はみくにちゃん公式ホームページを作ったりもしている。興味がある奴は『DAIBAクシン』から行けるので、行ってみたら?(注11)ちなみに彼の整理番号は2番だった(らしい)。
午後5時。プレスの取材の為、みくにちゃん登場。
「みくぅー!!」ファンの声が飛び交う中、写真撮影。だが僕がいる反対側で行われ、しかも祝いの花が邪魔で見えない!何だよ!
…と思っていたら、プレスの依頼で客席をバックに写真を撮る事に。やっとこっち側に来た!でもちょっと遠い。しかも後ろ姿。う~ん、嬉しいのか悲しいのか…。ま、後からじっくり見られるんだけどね。しばらく撮影が続いた後、みくにちゃんはまた控え室に戻ってしまった。
そして午後6時。遂にイベントスタート!!もう待ちくたびれたよ!ホントに。
しかし、みくにちゃんではなくヤローが出て来た。どうやらイベント司会らしい。ちなみに僕はステージのスピーカーの真ん前にいた為、うるさいうるさい。おかげでその夜耳垢がたくさん取れましたよ(下品)。
前説をチョコッとした後、ようやく主役登場!!と、そこでアクシデント発生。ヤローが邪魔で見えない!ヤローはみくにちゃんの左側にピタッと位置取り、終始そこにいやがった。おかげで写真取るのに苦労したわ。
まず、みくにちゃんとヤローがシングルCDについて雑談を交わす。と、ヤローが「プロデュースはあの広瀬香美さんなんだよね」と話を振ってきた。
「広瀬香美さんはどんな人だった?」
「可愛い人」とみくにちゃんが答えた後で、みくにちゃんとヤローがなんか内緒話をし始め、しばらくして、
「可愛い人でした」とみくにちゃんは言い直した。どうやらヤローに注意を受けたらしい(注12)。
そんなやり取りの後、まず、カップリング曲の『アドレナリン』を歌った。カップリング曲だし、人前で歌うのは初めてらしい。
僕はある事に気が付いた。それはこっちを向いてくれない!という事。ステージ中央の方はもちろん、みくにちゃんの右手側には向くんだけど、僕らのいる左手側には一切見向きもしなかった。僕は「こっちむいてよ」と呟いていた(注13)が、所詮呟きなので聞こえるわけがなかった。今思えば「みくにちゃ~ん!こっち向いてぇ!」とか言えば良かったななんて後悔している(注14)。
『アドレナリン』を歌い終わると、今度は『サイン入りポスター争奪ジャンケン大会』が始まった。どうやらポスターは5本あるらしい。よ~し、頑張るぞ!…って言っても運次第だけどね(注15)。
「じゃ~んけ~ん…」
ぽーん!
僕はチョキ!みくにちゃんは…パー!…よし、勝ち!まず第1関門(?)クリア!
「じゃ~んけ~ん…」
ぽーん!
僕はパー!みくにちゃんは…チョキ!…くっそ!負けた!
…そうだ、“いもっちょ”はどうなった?…ちっ!まだ残ってる。ガッツポーズしてるぜ。
「じゃ~んけ~ん…」
ぽーん!
負けろ負けろ負けろ負けろ(注16)…。
…負けた!よっしゃ!僕は小さくガッツポーズをしていた。へっ!お前ばっかりいい思いされてたまるか!!(注17)
ジャンケン大会が終わると、いよいよ『BELIEVER ~旅立ちの歌~』を歌った。しかし、相変わらずみくにちゃんはこっちを向いてくれなかった。誰か気に入らない奴がいたんだろうか。ま、僕じゃないだろうけどね(注18)。
そして遂に握手会が始まった。
人数の都合上、20人位ずつブロックに分けて行う事になったのだが、ここで嬉しいお知らせ。会場の構造の都合上、あの先頭集団のヲタク共の握手の順番が4ブロック目という、とてもラッキーな事態が起きた。へっ!ざまーみろ!結局、整理番号100番目位の奴等がラッキーな事に1ブロック目になった。
……まだかな、まだかな…。ちなみに、みくにちゃんはプレス陣に囲まれ、ここからでは見る事ができない。
……そして、ようやく僕の番が近付いてきた。 …イベント前にきちんと手は洗った。やっぱり、「頑張ってね」くらい言わないとマズいかな…とか、色々考えているうちに――その時は来た。
ドキドキドキ…がし。(手を握った音)
緊張のあまり、僕は気が動転して、僕の右手で彼女の差し出された左手を握り、そして僕の左手でなんと彼女の右手首を握っていた!彼女の手首はスベスベで気持ち良かった…。もちろん、手もね。
「が、頑張ってね…」それが聞こえたかどうかはわからないほど小声で言っちゃった(注19)。…と、スタッフにやや強引に押し出されてしまった。
とにかく遂に夢は叶った。前回の涙の落選から1ヶ月。遂に『みくにちゃんに逢う』という念願達成。しかも、握手まで!これ以上の喜びがあるだろうか?!と、優越感に浸る僕。
――が、その優越感も束の間、ある事に気がついた。
それは…緊張のあまり、みくにちゃんの顔を(間近で)見てなかった!!!!
な、なんて事だ!そんな事があっていいのか!?(注20)これではオズオズと帰れない。よし!『出待ち』しよう!『出待ち』というのは、イベントが終わって帰るところを待って押し掛けるというもの。巷のアイドルでは日常茶飯事。
…待つ事20分。ようやく握手会を含め全てのイベントが終わった。と、控え室出口には人が殺到していた。皆同じ事を考えていたらしい。『おしくら饅頭』状態。
「集まるんじゃねぇ!」スタッフの罵声が飛ぶ。
結局、あまりの混雑の為か、みくにちゃんは出て来なかった。ま、当然といえば当然なのだが。
「みくにちゃんはもう帰りました!!ですので集まらないで下さい!!」
ホントかよ…。始めは誰も帰ろうとはしなかったが、その後5分経つ頃にはもう皆帰り始めていた。でも、僕は待ってみる事にした。
…10分経過。やっぱりまだ出て来ないな。
……更に10分経過………更に10分経過…………更に10分経過。
……………出て来ない。やっぱり駄目なのか。気が付くと、他に20人位いた『出待ち』をしていた奴等もいなくなり、僕一人だけがポツンと取り残されていた。はぁ、やっぱり間近で顔を見ないまま僕は帰るのか……帰るか。
念の為、地下駐車場にも行ってみるが、当然姿は見えない。トボトボと家路に着く。
みくにちゃんの顔を(間近で)見なかった。
みくにちゃんの顔を(間近で)見なかった。
みくにちゃんの顔を(間近で)見なかったぁぁぁぁぁっ!!!!!!!
くっそー!くやしかぁ…!!(イトイ君のマネ(注21))
…でもまぁ握手できたし、写真も取ったからまだマシか。次回に期待しよう。と、素早い開き直り。
<イベント会場内解説>
<注釈>
(注1) 1999年4月28日。
(注2) 何度も言うが、こういうイベントにいく時はこういう考えを持つべきではない。
(注3) ディスカバリーよりPC-98で発売された3DRPG『ミラージュ』2作をWindowsに移植した限定版。
(注4) そういう人なんです、私は(笑)。
(注5) 気付くのが遅いと言えば遅い。
(注6) 初歩的なミス。別に方向オンチなわけではない。
(注7) こういう時にこう思うのは僕だけでないはず。
(注8) 実は握手はCDを買った人全員ができるという事をその後で知った。しかし、もし先着何名だったにしても、それを知らずに何が危なかったのかは謎。ちなみに購入者は1,221人だったらしい。
(注9) 誰もいないゲームセンターで一人『DDR』をプレイする僕…なんだかな。
(注10) 当たり前と言えば当たり前であるが。僕もゲームセンターで一人『DDR』やってたし。
(注11) 現在どちらのサイトも閉鎖。
(注12) 事務所から敬語を使うようにと言われていたらしい。この数ヵ月後に出演したラジオ番組でも同じような事をして、そう話していた。
(注13) 小心者なので叫べない(泣)。
(注14) なにぶん小心者なのでそんな事できない(泣)。
(注15) それを言ったらおしまいである。
(注16) なぜか嫉妬心丸出し。
(注17) 我ながら陰気な奴…。
(注18) なぜか自信満々。
(注19) 小心者の悲しい性。
(注20) 実際にあってしまったから仕方ない。
(注21) 『『DAIBAッテキ!!』スタジオ観覧抽選に…』の回を参照。
(2005年3月22日 記事修正)
(2017年4月29日 記事修正)
(2020年9月20日 記事修正)
(2020年12月20日 記事修正)
[初出: 別冊 ケイゴノウォッチャー - ケイゴノリポート]