2018/06/09

KING JIM pomera DM30

 このWeblogも最近はめっきり更新頻度も減ってしまい、なんとも廃れた感じが漂って…いやまぁ元々内輪受けで個人的な訳の分からない記事ばかりで大して面白い事も書いてはいないけど。それに私も歳を取ったせいか近頃は所謂"ヲタ活"もすっかり落ち着いてしまってこれといってネタも無くなっているってのもあるが…。
 とりあえず思いついたネタをどんどん蓄えて記事執筆のモチベーションを少しでも高めたいよなぁと考えていた時に、キングジムのpomera DM30発表会の紹介記事を読んで興味を持ってしまった。

 pomera DM30を見て私が真っ先に思い起こされたのは、中身はクソったれだったが外観やサイズは至高だったと思っていて未だに後継機種を勝手に待ち続けていたりするau IS01。性能はともかくIS01でポチポチ文章打つのは手軽で結構便利だった。あれと比べてしまったらどう見てもpomera DM30はサイズがデカそうだが、折り畳み収納式のキーボードやディスプレイにE Ink社の電子ペーパーを使用しているという点に大いに興味が湧いた。
 少し前に発売され価格もこなれてきたクラムシェル型でWi-Fi内蔵のpomera DM200と最後まで悩んだが、サイズが見た感じ大きそうだという事と、肝であるWi-Fi連携機能があまりにApple製品に優位で非Appleユーザーには微妙過ぎるという事、やはりpomera DM30の方が最新という事でこちらを選んだ。…つまり衝動買いしてしまっていた。

▲ pomera DM30やDM200の記事を見ていたら思い出して再入手していたau IS01…使えないのに2台も。中身やサポートはクソだったけど、やっぱこのサイズが丁度良いんだよなぁ…。改めてあれこれ残念で勿体無かった端末。

 さて手元に届いて早速開封してみるが…思ってた以上にデカくて分厚い。収納時でも体積が結構あるので、スマートフォンやタブレットと共にバッグの片隅に入れてどこでも持ち歩くとなるとこりゃかなり嵩張って邪魔だなぁ。


▲ Surface Pro 3との比較。分厚い。


▲ IS01との比較。分厚い。デカい。
▲ 文字サイズや行幅変更、グリッド線や行番号を付けたりとか、結構カスタマイズできる。

 肝心のキーボードは、デスクトップパソコンでエルゴノミクスのフルキーボードをメインを使う私には打ち辛い…まぁこれは慣れるしかないんだろうけどっていう個人的な話は置いておいて、ノートパソコンやコンパクトキーボードでのタイピングに慣れている人ならキーサイズも同等だし悪くないだろう。
 そして本機最大の特徴である、電子ペーパーディスプレイによる画面表示はすこぶる綺麗だし応答速度も普通にタイピングしている分には何ら問題無いが、バックライトは無いので暗い場所では使えない。各所で書かれている残像に関してもF12キーで簡単にクリアできるし、そもそもそこまで気になる程ではない。…と個人的には思ったが、それは単に私のタイピングスキルがそこまで高くないし、画面に収まりきらずゴリゴリスクロールさせる程の大長文を書いていないからなのかもしれない。それにしてもディスプレイを眺めていると昔の液晶ワープロ機のような懐かしい雰囲気。
 内蔵IME『ATOK for pomera』はPC版から辞書のインポートもできるし、専門辞書も本体内に内蔵されていて好みによって組み込めたりと機能充実なところは流石ではある。ちょっと変換精度が良くないらしいが。
 あとオマケに電子辞書(国語辞典、英和/和英辞典)、カレンダー・日付メモ、表組み(csvファイル)作成と、搭載機能は意外と豊富。

▲ Android版FlashAir公式アプリ。これがまたすこぶる不便。

 DM30で書いた文書は、①SDカードを抜いて直接やり取りする、②東芝製FlashAir SDカードを使ってWi-Fiで転送する、③pomera本体内でQRコードに変換表示させ携帯端末等で撮影して読み込ませる、④pomera本体とPCをUSBで接続してやり取りする、といった歴代pomeraでもお馴染み4通りある。
 ①SDカードの抜き差しや④USBケーブルだと端子劣化が気になるので、わざわざFlashAirカードを用意してみたが、これは元々Wi-Fi機能を持たないデジタルカメラから画像転送させるのが主たる用途の為、FlashAirカードにWi-Fiアクセスしても中のファイルの閲覧やダウンロードができるのみで、FlashAirカード内のファイルを編集したり、新たにファイルをアップロードして書き込ませるなんて事はできない。また、FlashAirアプリの使い勝手自体もあまり良くないし、わざわざ購入した価値はなかった。

 ざざっと試してみた程度ではあるが、しかし衝動買いしてみたものの結局私如きには少々お高く付いた無駄な買い物という程度で終わりそうかな。端末自体は悪くはないんだけど、なにしろ思ってた以上に厚みもあり嵩張るので、これ持ち歩くぐらいだったら私はスマートフォンやタブレットに薄型折り畳み式コンパクトキーボードを併用させ、更にはEvernoteやGoogle Keepとかクラウドノートを駆使して、場所や端末に依らずテキストを作成した方が手軽だし便利だね…って結論。まあその程度の利用目的なら無用の長物で買うなよって話だろうし、どうしてもオフライン環境で集中して執筆したかったり、ヒミツのテキストをこっそり書きたい(なんだそれ?)人向けなんだろうね。

 といった感じで、この記事はそんなpomera DM30で執筆して……………ないですスミマセン。

▲ 携帯するには嵩張るし本体価格も考えるとちょっと微妙…結局私にはテキストエディタやクラウドノートで充分か。

 最後に余談だけど、パソコン向けの電子ペーパーディスプレイも一般に販売されているようで、文書処理作業や電子書籍閲覧とかで良いよなと思うけど、まだまだニッチ商品で高価過ぎるなぁ。

▲ PC向け13.3インチE InkディスプレイPaperlike 3。これで$900とかなり高価なのがネックか。

キングジム デジタルメモ pomera DM30

  • メーカー:キングジム
  • 発売日:2018/06/08
 

キングジム デジタルメモ pomera 専用ケ-ス DMC6 (DM30用)

  • メーカー:キングジム
  • 発売日:2018/06/08
 

キングジム デジタルメモ pomera DM200

  • メーカー:キングジム
  • 発売日:2016/10/21
 

<関連サイト>
pomera DM30 公式サイト株式会社 キングジム
Paperlike 3: A Smart E-ink Monitor Save Your Eyes | Indiegogo