2003/05/24

『FINAL FANTASY XI』 ファーストプレイリポート

 急にMMORPG(Massively Multiplayer Online RPG: 大規模多人数参加型ロールプレイングゲーム)がやりたくなって『FINAL FANTASY XI』を半ば衝動買いしてしまった。
 ちょっと前までやっていた『Ragnarok Online』に戻ろうとも思ったのだが、かなり育っていたキャラクターもアカウントと共に削除してしまったので、またイチから育てるのも億劫だったから、新たなるMMORPGをやろうと思って色々探していたのだが、「これだ」といったものも見つからず、結局ココに辿り着いてしまった。
 今までにも『Ultima Online』や『Laghaim (現・ETERNAL CHAOS 2003)』、『Ragnarok Online』や『EverQuest』や『Asheron's Call 2』をプレイしたが、『Ultima Online』や『EverQuest』や『Asheron's Call 2』はメッセージが全て英語だったし(『EverQuest』は日本語版もプレイしたが)、攻略サイト等を見ても何をやっていいのか全く判らずに数時間で投げ出し、『Laghaim』や『Ragnarok Online』ではコミュニケーションもせずにひたすら自己鍛錬をしている内に飽きてしまった。
 さてそんな私ですが、果たして『FINAL FANTASY XI』ではどうなる事やら…。

▲ 『Ultima Online』。最も歴史のあるMMORPG。最近は日本語化もかなり進んできてはいるが、私がやっていた当時(『Second Age』)はまだまだで、数日で投げ出してしまった。
▲ 『Laghaim(現在日本ではETERNAL CHAOS 2003。原題はLaghaim 2003)』。グラフィックもそこそこだし、初めから日本語化されていたのだが、なんかショボい(あくまでベータテスト時の話ね)。2ヶ月ぐらいプレイして、課金開始と同時に辞めました。
▲ 『Ragnarok Online』。以前私がハマっていたMMORPG(当サイト内の過去の記事を参照)。当時はサーバーの重さや不正プレイヤー等のクレームが絶えなかったが今はどうなんだろ?
▲ 『EverQuest』。最近になってようやく日本語版が登場したが、そのある意味自由すぎるシステムが初心者には辛すぎるかな。私は20分で投げ出しました(笑)。
▲ 『Asheron's Call 2』。Microsoftが運営しているMMORPG。かなり面白そうなんだけど、日本語では運営していないのでプレイするには英語と戦わなくてはならない。ちなみにトライアル版を約1日で投げ出しました。

インストール開始

▲ CD-ROM挿入時の『FINAL FANTASY XI』オートランメニュー。

 今回、拡張パックも付属している『FINAL FANTASY XI オールインワンパック2003』を購入した。パッケージを開けると6枚のCD-ROMが入っていた。どうしてこんなに容量が必要なんだろうか?せめてDVD-ROM1枚にできないのかと思いつつも封を開けてパソコンにディスク1をセットする。
 オートランメニューが立ち上がる。しかし『FINAL FANTASY XI』本体のインストールの前に『PlayOnlineViewer with Tetra Master』のインストールをしなければならない。何故に?どうして?しかも興味(プレイする気)の無い『Tetra Master』まで自動的にインストールするのかよ?
 渋々インストールを実行。そして『PlayOnlineViewer』インストールが終わると強制的にWindowsを再起動させられる(Windows 98シリーズの場合)。
 再起動後、今度は『FINAL FANTASY XI』本体のインストール。なにしろ3枚分(ディスク1は『PlayOnlineViewer with Tetra Mastar』専用)。インストールが長い長い。しかもウチのパソコンが悪かったのか、インストール途中に指定のディスクを入れているのにも関わらず、“ディスク○を入れて下さい”なんて言われたり。
 十数分後、本体のインストールが終わり今度は拡張パックのインストール。こちらも2枚ある。一体何GB使うつもりなんだろうか?ちなみにこのオールインワンパッケージを全てインストールすると5.13GB(FAT32の場合)も使われてしまいます。最近の世間のハードディスク事情(?)は、大容量化と、それなりの低価格化が進んでいるとはいえ、こんなにハードディスク容量を使うのはこれくらいだろうな。世間のゲームはどんなにフルインストールしても、まだ2GB程度だろうし、まだ大容量化が進んでいなかった当時に発売された『新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド』も2GBだったしね。…それはどうでもいいか。
 ようやく長い時間がかかったインストール作業も終わり、さっそく『PlayOnlineViewer』を立ち上げると、このテのソフトではお約束の自動アップデート。 …やっとアップデートも終わり…と思ったら、アップデート完了後また再起動を要求してきた。一体何回再起動するんだよ!さっさとプレイさせろ!!
 再々起動後、ようやくPlayOnlineの入会手続きや『FINAL FANTASY XI』本体のプレイ権の手続きも完了し、やっとやっとの思いでゲームの起動である。

▲ Windows 98シリーズでは『PlayOnlineViewer with Tetra Master』のインストール後に強制的にWindowsを再起動をさせられる。
▲ 『PlayOnlineViewer』タイトル画面。別にどうって事ないが…。
 
▲ このテのソフトには標準装備の自動バージョンアップ。
▲ 『PlayOnlineViewer』バージョンアップ後は、半強制的にWindowsの再起動をさせられてしまう。
▲ ようやく現れたログインユーザー選択画面。PlayOnline入会もここで行える。

 …と思ったら、今度は『FINAL FANTASY XI』本体のアップデート。うんまぁこれもお約束だね…なんて思いつつ待つ。
 ふと、ADSLモデムを見ると通信していない。あれ?と思い、画面を見てみると“ファイルチェック”が行われていた。どうやらバージョンアップ前には一旦ハードディスク内のゲームデータのファイルチェックを行うようなのだ。さっさとバージョンアップしろよ!とそんな思いを殺しながら待つ。
 ようやくバージョンアップファイルのダウンロードを開始。初回だから仕方ないだろうけど長い。
 またまた長いバージョンアップ作業(って言っても自動だが)を経て、ようやくオープニングムービーの後にゲームのタイトル画面が現れた。『FINAL FANTASY XI』本体のバージョンアップではWindowsの再起動はしない。それにしても、セットアップの時点でこんなに疲れたのは、これが初めてだ…。

▲ 今度は『FINAL FANTASY XI』本体のバージョンアップが始まる。初回なので長いのは仕方ないか…。早くプレイしたいのにぃ……。
▲ やっとの事で表示されたタイトル画面。この画面を見るまでに既に疲労感を抱いたのは私だけではないはず?

そして、キャラメイキング

 ようやくゲームのタイトル画面が現れたところで、さっそくキャラメイキング。
 まずは種族を選ぶ。選べる種族は5種類。内2種類は性別が固定されている。ま、私は人間キャラしか興味無いんで、迷わず“Hume(ヒューム)・男”を選択。
 次にキャラスキンの選択。 選べるのは8種類。しかし『Ever Quest』や『Asheron's Call 2』等のようにパーツ毎に選ぶ事ができない為、フェイス(顔)と同時に髪型も変わってしまう。それに髪の色も2種類と少なすぎ。しかも、プレビュー画面のキャラクターが動き回るので吟味がしにくい。ま、これはオプションで静止画に変更できるが。
 また、名前にはアルファベットしか使う事ができない。これでは私の“Ke1go” という名前が作れない。悩んだ挙句、“Ke1go”の“1”をアルファベット小文字の“l(エル)”で代用。こうして、私の分身である“Kelgo”が誕生した。“ケルゴ”じゃないぞ!
 その後、ジョブやスタート地点を選び、ようやくヴァナ・ディールの地へ降臨だ!

▲ キャラメイキング画面。それなのに動き回ってしまって容姿がきちんと見られない。しかも選べるスキン(容姿)も少なすぎ。
▲ ようやくヴァナ・ディールの世界に降臨。ここまでくるのにどれだけ時間が掛かった事か…。

街を探索

 やっとヴァナ・ディールの地に降臨したところで、今回スタート地点に選んだ“バストゥーク共和国”の街を探索。
 しかし街をうろつくも、とにかく「無駄にただっ広い」感じ。とにかく街を一回りするのも一苦労。
 迷子になりながらも、至る所にいるNPCに話し掛けると、依頼(クエスト)を貰えたりもする。ホイホイと次々に依頼を受けていっても、メニューでクエストリストを一覧できるので、とりあえず全て請けてみる事にする。実際はレベルの問題などがあって、すぐにはクリアできなかったりするので、レベル上げの後に追々クリアしていく必要があるのだが。

▲ 『FF』シリーズでお馴染みのチョコボにも乗れる。今の私にはまだ乗れないが…。
▲ 通常の3人称視点から1人称視点への変更もいつでもできる。しかし海外のFPSゲームのように移動時に上下にスイングはしない。
▲ ログアウト(終了)するにはヒーリングポーズ(体力回復時に取るもの)を取って30秒待たなければならない。これは『Evar Quest』でもお馴染みのシステム。別に何かに悩んでいる訳ではない。
▲ よく見えないかもしれないが、広場では皆がヒーリングポーズを取っていた。異様な光景である(笑)。

そして、レベル上げ開始!

 街をしらみつぶしに歩き回った後は、遂に外の探索も兼ねた自己鍛錬(レベル上げ作業)を開始する為にダンジョンの入り口を探す。
 まず鍛錬の場所に選んだのは、バストゥール共和国・鉱山区のダンジョン。
 暫く潜った所で早速ザコを発見し戦闘を仕掛けてみるが、何だか物凄くザコに与えるダメージが低い。始めはこんなもんかなぁと思ってしばらく見ているが、それにしてもこんな序盤のザコにてこずるとは……先行き不安である。
 …よく見ると、Kelgoは素手で戦っていた。もしや!剣を装備していないのでは!?と思い、あわててアイテム画面を開こうとするが、何しろ戦闘初体験なもんで、アイテムウィンドウを開くのにもあたふたしてしまい、あえなく我が分身Kelgoは死亡してしまった。
 復活した所で再び鉱山区のダンジョンに戻り、今度はデフォルト所持のオニオンソードもバッチリ装備して戦闘を仕掛ける。
 …あえなく勝利。やっぱりそういう事だったのか。それにしてもゲーム開始時に初期装備も自動装備していないとはこれいかに。
 その後も調子に乗った私は近くにいるザコに次々と戦闘を仕掛けていくが、回復せずに突っ走った為にまた死亡。うげげ…。

▲ 最初の狩り場に選んだのは鉱山区の洞窟。
▲ 何か随分弱いな…と思ったら、素手で戦っていた事に気付き、装備を変更しようとあたふたするが…。
▲ あえなく死亡…。
▲ 初期所持アイテムであるオニオンソードを装備して再挑戦!今度はバッチリだぜ!
▲ でも、調子に乗ってたらやっぱり死亡…。
 
▲ そんな事にもめげず、地道にコツコツとレベル上げやクエストをこなしてます。

とりあえずプレイした感想

 プレイしてみてとにかく思ったのは、「なんでこんなに重い(動作スペックを要求するん)だろう?」という事。別に画像がそれほど凄いというわけでもないのに、なんで重いんだろう?今回のスクリーンショットというか、ゲームプレイは1024x768でプレイしているのだが、おそらく20fps程しかででいなかった(ゲームプレイ時の環境はWindows 98 Second Edition、Celeron 1.4GHz、メモリ512MB、GeForce4 Ti 4400)。
 はっきり言ってしまえば、最初に紹介した『Asheron's Call 2』等の3D MMORPGの方がよっぽど画像が綺麗だし動作も軽かった(要求スペックも低め)。まあ、こちらはPlayStation 2からの移植という事もあるかもしれないが、それにしても、もっとWindows向けにエンジンをチューンナップしたらどうかなとプログラムなんかした事の無い素人の私でも思うのだが…。
 今後のゲーム本体の修正で動作が軽くなっている事を大いに期待したいが…。

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(2003年6月4日 記事修正)
(2004年1月23日 記事修正)
(2005年3月31日 記事修正)
(2011年5月3日 記事修正)
(2017年4月29日 記事修正)
(2018年9月20日 記事修正)
(2020年12月9日 記事修正)
(2020年12月20日 記事修正)

[初出: 別冊 ケイゴノウォッチャー - ケイゴノリポート]