1996/06/09

東京おもちゃショー'96 リポート

 さて、今年も行って来ました東京おもちゃショー!

 今回は始発に乗ってやって来たが、やっぱりすっげー並んでる!!
 ちなみに今回はあまり情報収集してなかった為にイベントの情報を把握しておらず、角川書店ブースで『スレイヤーズNEXT』の宣伝イベントがあるという事を『ニュータイプ』誌で読んだぐらいだったが、という事は林原めぐみ嬢が来るのでは!?(注1)という期待をしていた。

 ……それにしても、3時間は長い(注2)。皆ゲームボーイやらゲームギアをしている。中には歌いだす輩までいる(笑)。…それにしても暇だ。あまりにも暇なので、今回一緒に来ていた友人のパシリなんかをしたりする。

 そんなこんなでようやく会場時間の午前9時。お、前回よりはかなり入口に近いところにいるじゃないか!これなら…。
 ようやく会場の中へ。とはいえ入るまでに開場から5分くらいしかかからなかったような気がしたけど。チケットを入手し、早速中へダァァァァァァァッシュ!!!!
 「走らないで下さい!!」おもちゃショースタッフの声が轟く。やはり、今回も前列の奴らは僕と同じような目的だったようだ。皆走る走る。
 やっと角川書店ブースに着い……わぁぁぁっ!!凄い人だかり。僕が行った時には、もう既に整理券は配布終了していた。ま、こうなる事は薄々わかってはいたけどね。
 仕方なく他の場所に移動。…しかし、今回は出展ブースがとても少ない。それも『東京ゲームショー』がある(注3)為だろう。

 ナムコブースに来た。
 バッグを貰った。94年に貰ったのと同じもの(注4)だった。なんかセコいな…。
 他になにかないかとうろついていると、コスプレマニアらしいオヤジ(注4)が『鉄拳2』の風間準のコスチュームを着た2人のナムココンパニオンに「写真撮らせて」ってな感じで交渉してたの。コンパニオンはOKしたらしく、オヤジはカメラを構えて撮り始めた。が、僕はある事に気が付いた。それは片方のコンパニオンしか撮ってねぇ!(注5)で、もう一方の撮られていないコンパニオンはというと、凄く羨ましそうな目でそれを見ている!か、可哀想…。でも、そのコンパニオンに「写真を撮ってあげましょうか?」って話し掛ける事はできなかった(注6)、小心者の僕でした。

 次にNECインターチャネルブースにやって来た。
 ここでは自称新米アイドル達(注7)が来ていて、ダンスをしたり、カラオケしたりと、なんとまあ新米ならではの仕事(笑)。中でもお気に入りは『同級生』の先負学園の制服を着ていた娘だった。ちなみにここで写真を11枚撮った(注8)んだけど、途中で電池が切れてしまい、フラッシュ焚いたのに暗かった。でもギリギリ写っていたからいいけど。
 ところで、当日誕生日だった人は、そのアイドル達に囲まれてブースの撮影スタッフ(注9)が記念写真を撮ってくれたのだ。まぁ僕は誕生日じゃなかったので撮られる事は無かったが。
 その後、ダンスし始めた新米アイドル達を撮影スタッフがパシャパシャ撮って、そのポラロイドを見物人達に向かって投げていたが、そのスタッフの顔が無表情なの。もう笑っちゃったよ。ホントに無表情。いかにも営業的で楽しそうじゃなかった…。
 そんな感じで、なんだかんだで1時間くらいここにいた。

▲ NECインターチャネルブースにいた新米アイドル達。この後一体どこへいったのだろうか…?
▲ 当日誕生日だった人はアイドル達に囲まれて記念撮影ができた…が、知らないアイドル達に囲まれて本当に嬉しいのかどうか…。
▲ 踊る新米アイドル達…傍から見ればただのヲタクイベントにしか見えない。…まあその通りなんだけど。

 アトラスブースに来た。
 立ち寄ってみるとイベント予定表なる看板が立っていたので、ちょっと読んでみる。誰か声優が来るかも知れんし。

『BLODDY BRIDE ~いまどきのバンパイア~』(注10)宣伝イベント
 出演 流星野郎・相原(注11)永島由子…(以下略)』

 な、なにぃ!?…整理券は不要らしい。これは見るしか!という事でブース内のステージ前のスペースに早速陣取る。運良く結構良い場所を確保する事ができた。
 『BLODDY BRIDE ~いまどきのバンパイア~』イベントの前に、『女神異聞録ペルソナ』の宣伝イベントがあって、悪魔絵師の金子一馬氏とか来た。最後に金子氏が書いた悪魔イラストをじゃんけんで勝ち残った人が貰えるというのがあったが、僕は惨敗…ついてねーよなぁ。
 『女神異聞録ペルソナ』宣伝イベントが終わり、待ってました!と『BLODDY BRIDE ~いまどきのバンパイア~』のイベントが始まった。流星野郎が奥から出て来て…で、出たぁ!チョーさぁーん!(注12)
 イベントには他にも『BLODDY BRIDE ~いまどきのバンパイア~』のキャラクターデザインを手掛けた高河ゆん氏とか、ゲームシステム考案のオヤジ(名前忘れた)とか、シナリオ担当の女性(名前忘れた)が来ていた。で、気付いたんだけど、このオヤジ、凄くヤバかった。だってさぁ、なんか雰囲気がオカマっぽくて、マイク両手でしっかり握ってやがんの!で、高河ゆん氏やシナリオ担当の女性がそれを見てクスクス笑ってんの!更には高河ゆん氏がそのオヤジのマイクの持ち方を真似をしてた。
 ところで“チョーさん”こと永島由子さん。なんかブリッ娘だったな。でも生で声優さんを見たのマリ姉以来(注4)だからとっても嬉しかったけど。
 しかし、このイベントで、また人間の醜い所を見てしまった。ブースのスタッフがイベント前に「写真を撮ってもいいが、フラッシュは焚くな」と言っていたにも関わらず、クズ共がもうピカピカフラッシュ焚いちゃって、スタッフが超キレまくってんの(注13)。イベント終了後に説教されるかと思ったくらい。でも僕はきちんとルールを守って撮らせて頂きました。

▲ アトラスブースでの『BLODDY BRIDE ~いまどきのバンパイア~』イベントの模様。右から流星野郎・相原、システム考案オヤジ、永島由子、シナリオ考案の女性、高河ゆん、司会進行のスタッフ。
▲ 『BLODDY BRIDE ~いまどきのバンパイア~』のオープニングテーマを披露してる永島由子さん。この最中もフラッシュがすごくて、スタッフはキレっぱなし。
▲ 最後に行われたジャンケン大会。この時の賞品は…忘れた。

 最後にセガブース。
 今回セガブースには『ストリートファイターZERO 2』(カプコン)等のサードパーティ製Saturnソフトが数多く出展されていて、そして僕が興味を持ったのが、コナミの『ときめきメモリアル』。…当然といえば当然ですが。
 その『ときめきメモリアル』デモ機には、俗に言う“メモラー”達が結構並んでいた。でもやりたかったので40分位待った。プレイ時間はたったの5分程度。ま、自分で止めるんだから、やろうと思えばクリアまでプレイできるんだが、そんな事する奴はモラルが問われるわな。
 …しかし、メモラー達はうるさい。
 ゲーム中、下校する時に女の子が登場して“一緒に帰る”とか“一人で帰る”かを選択する時、“一人で帰る”を選ぶと、
「うわー!ひでー!信じらんねー!」と野次が飛びやがる。
 で、次に小学4年生位と思われる、おぼっちゃまぽい男の子がプレイし始めた。あだ名は“こなみまん”(注14)。で、ゲームスタート。…凄いバットステータス。
 それを見ていた、男の子の次に並んでいた高校3年生位の男が、
「うわー!ダセぇー!」とか言ったのよ。
 すると小学生の男の子は、すぐさまリセットボタンを押し、立ち去る時にその男に向かって一言。
「あんた、うるさいよ」
 まさかそんな事言われると思っていなかった男は冷や汗かいて固くなってんの!僕は思わず吹き出しそうになった。例の男はその後、満足にプレイできなかったようだ。
 そんなやりとりを眺めていたら僕の番が来たのでチョロっとプレイして帰って来ました。

 そんな感じで今年のおもちゃショーを楽しんで来ました、最後に一言。次回も幕張メッセでやってくれぇ!(注15)

<注釈>
(注1) これは後から聞いた話だが、イベントに林原めぐみは来なかったらしい。
(注2) 朝6時に着いた。
(注3) 確かこの年からゲームショーが始まった。
(注4) 『'94 東京おもちゃショー』の回参照
(注5) 40歳くらいの中年オヤジ。やめろよ恥ずかしい(笑)。確かに美人だったけどさ。
(注6) でも僕は撮られていなかったコンパニオンの方が好みだった。
(注7) そんな風に撮られたってコンパニオンは嬉しくないわな。
(注8) その後この娘達をテレビとかで見た事はなかった。
(注9) もちろんメインは僕の1番お気に入りの娘…って、これじゃさっきのオヤジと変わらんやんけ!
(注10) なぜかその人の着ていたジャンパーにはアイドル達のサインの寄せ書きがされていた。
(注11) アトラスから発売された育成SLG。昼は高校生、夜は吸血鬼となって、女の子と愛を深めていく…って、どんなのやねん。
(注12) アトラス広報。生意気に三石琴乃とラジオ番組をやっていた。しかもその番組のCDまで出したとんでもない奴。
(注13) その昔『アニマガ・パラディ』というラジオ番組があり、その番組内であだ名募集をした所、リスナーの一人が“永島”を“長島”と勘違いして“チョーさん”と送ってきたが、永島さんは「これでいいや」と、このあだ名が付いた。ちなみにもう一人のパーソナリティの緑川光のあだ名は“リョッくん”だった…って、こんな事知ってる人いないだろうな。
(注14) もの凄い形相で、舌打ちしまくりだった。どこかのヤッさんにも見えた(笑)。
(注15) PlayStation版ではあだ名を“こなみまん”と入力してゲームスタートすると、全能力値が573になるというウラワザがあった。Saturn版ではオールクリアしてからでないとバットステータスになってしまう。
(注16) 次回はお台場の東京ビックサイトでの開催だった。

※ 当時趣味で書いたコラムより加筆修正して掲載

(2005年3月22日 記事修正)
(2011年3月16日 記事修正)
(2017年4月29日 記事修正)
(2018年9月21日 記事修正)
(2020年9月20日 記事修正)
(2020年12月20日 記事修正)
(2022年11月20日 記事修正)

[初出: 別冊 ケイゴノウォッチャー - ケイゴノリポート]