2017/03/05

ONKYO GRANBEAT DP-CMX1

 長らく使用していた通勤の友、Androidウォークマン・NW-F805が、バッテリーが完全にヘタっていてモバイルバッテリーで給電していなくては画面点灯数分で電源が落ちてしまうという始末。どうしようもなく使い辛くなってしまった。

 ところで、NW-F805を含むNW-800シリーズは、SoCは既に型落ちとなっていたNVIDIA Tegra 2でメモリも512MB、OSもAndroid 4.0と、それ以前に鳴り物入りで出したものの大コケしたSony Tablet S / Pの(既に型落ちした)パーツを流用して作ったとも見える廃スペックで、純粋なAndroidマシンとして使用するには貧弱な機種だったが、純粋にAndroid搭載の音楽プレイヤーとして見ればコストパフォーマンスはまずまずで、3.5インチ液晶というコンパクトさ、独自の高音質技術による音質の良さで愛用していた。
 私は、音楽ファイル専用クラウドストレージ(当時)のGoogle Play Musicを利用し、last.fmアプリでScrobbleさせ、オマケでRadikoも聴くという、完全ネットワークプレイヤーとして使っていたのであるが、もはやレガシーなAndroid 4.0の為に、いつの頃からかOSバージョン制限によってGoogle Play Musicアプリもアップデートできなくなり(更新できないだけで利用はできた)、そんなGoogle Play Musicも遂に起動すらできなくなって(ストレージの破損?)、もはやRadiko専用機となっていた。まぁそれはそれで充分使い道はあるけど。
 しかしそれにしても待てど暮らせどこのサイズの後継機が出て来ない。同種のAndroid搭載ポータブルプレイヤーや音質に拘ったスマートフォンは出ては来るけどサイズがデカい。もはや4インチ以下というコンパクトなAndroidポータブルプレイヤーは出て来ないのか。…まあAndroid…というか「last.fmアプリでScrobbleさせたい」という拘りを捨てれば良いだけなのだが。

 …という訳で、私が後継機として選んだのがONKYO GRANBEAT DP-CMX1。「ハイレゾ・オーディオ・スマートフォン」と謳うオンキョー初のスマートフォンである。
 「スマートフォン用の回路基板とは別に、デジタル・オーディオ・プレーヤー同等のオーディオ専用基板を贅沢に搭載」、「オンキヨーならではのオーディオ技術が注がれ」ているという事で、…まぁ正直私はハイレゾ音源に興味のないのでオーバースペックとは思いつつ、スペックに惹かれて予約購入してしまった。…注文後冷静になってみると、旧機種のONKYO DP-X1やらPioneer XDPシリーズやらSONY Xpedia Compactでも価格的に良かったよな…とか思ったけどそれはさておき。


▲ NW-F805とGRANBEAT DP-CMX1。NW-F805は外部電源無しではウルトラマン以下の活動時間。

 パッケージにはイヤホンやヘッドホンは付属しておらず、別途用意する必要がある。とりあえず私はSONY h.ear in MDR-EX750 (3.5mm ステレオミニプラグ)を用意した。
 早速ハイレゾ音源を聴いてみようと、試しにe-onkyo musicにて、サンプル音源の『SOUVENIR de Florence op. 70: I. Allegro con spirito (弦楽六重奏曲「フィレンツェの思い出」第1楽章)』を試聴したり、『Tulip (M@STER VERSION)』ハイレゾバージョンを購入し、自前でリッピングしたMP3の同曲と聞き比べてみるもそこまで大きな違いが判らず。…というよりMP3でもそれなりに高音質で再生できているという事か。適当な解釈だけど確かに音はメチャクチャ良い気持ち良い。無音時のノイズが目立っちゃうけど。


▲ 『Tulip (M@STER VERSION)』ハイレゾ版を試聴するも、正直そこまで違いが判らず。


▲ "設定"には独自の音質設定項目がある。

 ところで、スマートフォンとして見てみると、昨今のスマートフォンと比べると厚みがあり、それなりにずっしりくる重さがネックだが、誤動作を防ぐホールドスイッチが搭載されている事が嬉しい。
 特徴的なボリュームノブに関しては、一見すると便利そうだけど軽くクリクリ動いてしまうので、ふとした拍子に触れてボリュームが変更されてしまう事がよくあるので(画面消灯時にノブを触っても音量変更されないよう設定できるが)正直微妙なところ。


▲ Motorola Moto G4 Plusと比較。


▲ GRANBEAT DP-CMX1背面。アルミシャーシの為ずっしりと重い。


▲ ホールドスイッチ。物理ボタンもタッチパネルも一切効かなくなり地味に便利だが、電源ボタンで画面点灯はしてしまう。

 カメラは背面と前面に搭載。しかも生意気に(コラ)メインカメラはSONY Exmor RSセンサーを使用しているので、画質は悪くない。


▲ このテの記事では毎度お馴染みの場所で適当にカメラテスト。曇天気味だったのでやや暗め…。

NW-F800シリーズ vs GRANBEAT DP-CMX1 スペック比較
  SONY NW-F80x
(NW-F805, NW-F806, NW-F807)
ONKYO GRANBEAT
DP-CMX1
発売日 2012年10月20日 2017年2月24日
SoC NVIDIA Tegra 2
(Dual Core 1.0GHz)
Qualcomm MSM8956
(Snapdragon 618/650)
(Hexa-Core (Dual Core 1.8G + Quad Core 1.4G))
OS Android 4.0.4 (Ice Cream Sandwich) Android 6.0 (Marshmallow)
メモリ (RAM) 512MB 3GB
ディスプレイ 3.5インチTFT WVGA (800x480) 5.0インチIPS FHD (1920x1080)
内蔵ストレージ 16GB (NW-F805)
32GB (NW-F806)
64GB (NW-F807)
128GB
USB USB 2.0 準拠 (WM-PORT 1.3 - USB) Micro USB 2.0
ヘッドホン端子 3.5mm ステレオミニジャック 2.5mm ステレオミニジャック
3.5mm ステレオミニジャック
ワイヤレスLAN IEEE 802.11b/g/n IEEE 802.11a/b/g/n/ac
Bluetooth Version 3.0
Profile: A2DP, AVRCP, OPP, HID
Codec: SBC
Version 4.1
Profile: A2DP, AVRCP, HSP, OPP, HID, PAN
Codec: SBC, apt-X, apt-X HD (Transmit only)
内蔵スピーカー モノラル モノラル
内蔵センサー GPS, 加速度 GPS, 加速度+ジャイロ, 電子コンパス, 近接, 照度
拡張スロット なし micro SD (SDHC, SDXC対応) x1
SIMスロット なし nano SIM x2 (Dual SIM Dual Standby 対応)
バッテリー容量 1250mAh 3,000mAh

 さていつものようにベンチマークテスト。今回は2016年07月に購入したスマートフォン・Motorola Moto G4 Plusと、現在メインで愛用しているタブレット・ASUS ZenPad 3 8.0 (Z581KL)とで比べてみた。

Antutu Benchmark Ver.5.6.7
  ONKYO GRANBEAT
DP-CMX1
Motorola Moto G4 Plus ASUS ZenPad 3 8.0
(Z581KL)
Total 77248 47041 68280
3D 18976 8710 17749
3D [孤立] 11173 5566 11160
3D [ガーデン] 7803 3144 6589
UX 27772 17502 23095
UX データセキュリティ 5379 3808 5520
UX データプログレス 4202 2080 3515
UX 戦略ゲーム 7788 2904 6481
UX 画像処理 6327 3470 4958
UX I/Oパフォーマンス 4076 5240 2621
CPU 24039 15059 20575
CPU 算数 7895 2665 5948
CPU 共通のアルゴリズム 6920 5262 6361
CPU マルチコア 9224 7132 8266
RAM 6461 5770 6861
 
Geekbench 4.0.4
  ONKYO GRANBEAT
DP-CMX1
Motorola Moto G4 Plus ASUS ZenPad 3 8.0
(Z581KL)
SoC Qualcomm MSM8956 (Snapdragon 618/650)
64bit
Qualcomm MSM8952 (Snapdragon 617)
32bit
Qualcomm MSM8956 (Snapdragon 618/650)
64bit
Single-core Score 1376 643 1471
Multi-core Score 2571 2680 2671
Compute Score (RenderScript) 3132 1300 3085

 ASUS ZenPad 3 8.0 (Z581KL)とはSoCが同じだけあってほぼ互角。Motorola Moto G4 PlusはSoCの格が違う上に32bit駆動なのでかなり差が開いてしまった。しかしながら3機種共それぞれレスポンスが良く、使用する分にはいずれも悪くはない。

 いずれにしてもGRANBEAT DP-CMX1は確かに他のスマートフォンと比べて音質の良さや拘りは感じられるものの、ハイレゾ対応イヤホンやヘッドホンも付属しないのでお買い得感も無く高価な端末で、それなりのデジタルプレイヤー又はスマートフォンを所持していればイヤホンやヘッドホンやらUSB DACで補強していくのが手軽かも、というのが素人な私の感想ではあるが、スマートフォンとしてもスペックは充分で使い勝手はあるし手にした重厚感や高級感も悪くはないので、これからスマートフォンの購入を検討していてとりあえず音質設定に拘りたい方は検討してみる価値はあるかもしれない。
 どこかで実機に触れられる機会があれば是非自分の耳で音を聴き比べてみよう(投げやりなまとめ)。


▲ 音質に拘った機種で『デレステ』をする贅沢。フレームレートもきちんと出ている。

<関連サイト>
GRANBEAT スペシャルコンテンツ
GRANBEAT 商品情報
オンキヨーグループ総合サイト (オンキヨー 株式会社)

NW-F805 商品情報
Sony Tablet Sシリーズ 商品情報
Sony Tablet Pシリーズ 商品情報
ソニー 株式会社

ONKYO GRANBEAT DP-CMX1(B)

  • メーカー:オンキヨー
  • 発売日:2017/02/28
 

SONY h.ear in MDR-EX750

  • メーカー:ソニー
  • 発売日:2015/10/10
 

Pioneer SE-CH5BL

  • 出版社/メーカー:パイオニア
  • 発売日:2017/03/17
 

(2017年3月21日 記事修正)
(2017年3月25日 記事修正)
(2017年4月29日 記事修正)