1994/05/08

『ママレードボーイ』のイベントでマリ姉のサインを貰おう!

 それは、'94年(当時 中学1年生)のある日。僕が『ママレードボーイ』(注1)を観ていると、CM中に気になる告知が。なんと、『ママレードボーイ』のイベントがあるらしいのだ!しかも、そのイベントでマリ姉のサイン会がある(注2)らしいのだ!!
 これはぜひ行かなければ!で、会場は…“キッズファーム・パオ”(注3)…?知らん…という訳で、本屋で地図を立ち読みして(注4)、友人・ダーイシ氏も連れて渋谷に向かう事になった。

 '94年・母の日。その日がイベント開催日だった。…が、ここでトラブル発生。なんとダーイシ氏のトラブルで出発に遅れた為、始発電車に乗れず、結局、電車に乗ったのは9時半頃だった。
 とにかく、この遅れが致命傷となってしまった…。ま、大丈夫だろうと思いつつ――。

 さあ!やって来ましたよ、東京・渋谷!!凄ぇ…と、初めての東京に仰天してる場合じゃないな。目的地までダッシュだ!行くぞ!!
 さて、目的地に到着。イベント会場は…8階か。急げ!!…と、僕達はエスカレータを駆け上った。すると…
「おいっ!危ないだろ!!ちっちゃい子供がいるんだから!!」(注5)
エスカレータに乗っていた子供(推定3歳)連れのお父さん(推定40歳半ば)に怒られてしまった。…すいません。

 そんな事もあったが、何とか8階に到着。
 …うわぁ凄ぇ!!見渡す限り『ママレードボーイ』関連の企画書やら設定資料やらセル画やらがズラリと展示してある。
 ところで、肝心のサイン会は…?と、周囲を見渡すと、壁に告知の張り紙がしてあった…ふむふむ、午後1時からか…。まだ時間があるな。よし、時間まで色々見て回るか…という訳で、会場をしばらくうろつく。…へぇ…ほぅ………ん?何だ?あの行列は?
 屋上に続く階段に人の行列があった。妙な胸騒ぎがしてきた。
「ちょっと屋上に行ってみよう」 とダーイシ氏。そうだな、ちょっと行ってみよう。
と、エレベータに乗り込むが…あれ、ダーイシ氏がいない。あ!エレベータの外で手を振ってやがる!ちくしょう!逃げる気か!?コノヤロー!!…同乗している人々が笑っていた。…は、恥ずかしい…。
 で、エレベータは屋上へ。……うわぁ!!なんだこれは!!!!
 目の前に広がったのは、屋上に集う凄い数の人!人!!人!!!!
 ……ま、まさか!!!!と、8階に戻り、詳細情報を探す。すると、さっきの告知の張り紙とは別の告知の張り紙があった。それを冷静になって読んでみた。

『ママレードボーイ』声優さん達のトークショー時間変更のお知らせ
『ママレードボーイ』声優さん達のトークショーは、大勢の人が来ると予想されますので、午前10時から午前11時まで「パオ」入口前にて毎回300名様に入場券を配布いたします

ダ、ダーイシィィィィィッ!!!!!!お、お前が遅れなければ……だぁぁぁぁっ!!!!(注6)し、しかも、開催は午後1時と午後3時の2回だけ……がくっ!
 という訳で、僕の“マリ姉のサインを貰おう作戦”は、はかなく散った。

 がっくりとした僕達は、また仕方なく会場を歩き回っていた。…と、そこに『ママレードボーイ情報局』なるコーナーがあり、行ってみると、そこには『ママレードボーイ』に関するアンケートをやっていた。
 で、僕はアンケートの一番最後の設問、「りぼん編集部に何か一言」という所に、「合言葉はBee!」(注7)って書いたのよ。まぁ、今考えてみれば、そのアンケートは別にマリ姉が読むわけじゃないから、あまり意味なかったんだけど。まぁ、とにかくそう書いたのよ。
 すると、隣で同じアンケートをしていた女性が、
「あの、Beeメイツですか?」(注8)と尋ねてきたのだ。んで、僕の答え。
「えー、そんなんじゃないよなぁ…」と、ダーイシ氏の方に振ってみたが反応がなかったので、焦った小心者の僕は女性の方に向き直って…
「“隠れ”ですから!」
だぁぁぁぁっ!!お、俺は何を言ってるんだぁ!否定してどぉする?!(注9)

 そんなこんなで、僕の初めてのイベント体験は、こうして幕を閉じたのだった――。

<注釈>
(注1) 月刊りぼん(集英社)で連載していたマンガ。テレビ朝日系でアニメ化された。原作は吉住 渉。
(注2) “マリ姉”とは声優・國府田マリ子の事。ちなみに、サイン会では山崎和佳奈のサインも貰えたらしい。
(注3) 東京・渋谷にある。
(注4) 店内でメモ帳を広げてメモった。ヤバい。
(注5) 凄い形相だった。でも、知らない人に怒鳴られたのは初めてだった…。
(注6) 落胆のSE。
(注7) 文化放送で放送されていたラジオドラマ『ツインビーパラダイス』番組内でのリスナー同士の合言葉。
(注8) 『ツインビーパラダイス』を聞いているリスナー達の愛称。Beeメイツ達はなにかしらのベルをどこかに付けていた(それはBeeベルと呼ばれていた)。
(注9) 「おい、“隠れ”って何だよ!」と某友人にツッコまれたが、小心者の僕はこう答えるのが精一杯だったんだよ!その時、Beeベルも付けてなかったし…。ちなみに、僕がああいう風に答えた後、女性は「あ、そ」とか言って去っていったらしい。

当時趣味で書いたコラムより、一部加筆修正して掲載。

(2017年4月29日 記事修正)

[ケイゴノリポート]